お菓子メーカーA社
商品に使用するカレー粉の仕入れ先が倒産してしまい、同じ味を再現してくれる会社を探していたA社。元々単品のスパイスだけを取引していた弊社にカレー粉を持参され、「これと同じものを作ってほしい」と依頼されました。
弊社はお客様の手元に残っていたカレー粉をお預かりし、営業部・品質管理部が共同で試作を開始。ご依頼から1週間ほどでカレー粉を完成させました。
しかし、何回もの試作を繰り返して完成したカレー粉はコストが高すぎるという結果に。。。
お客様のご要望にお応えするべく、カレー粉の大半を占めるターメリックの産地を変えることで価格を抑えられないかと考えました。
輸入商社や仕入れ先などに問い合わせては、ターメリックを取り寄せ比較検討すること1か月。。。
何種類ものターメリックを比較し、味・香りが一致するコストの低いターメリックを見つけ、出来上がったカレー粉をお客様にお届けすることができたのはご依頼を受けてから約2か月後のこと。ご依頼の中には1年単位で時間がかかるものも少なくありません。特に最近はどの業界も高齢化が進んでおり、会社をたたまれるのに伴って今回のようなご依頼をいただくことが増えてきております。
コラム
商品開発の流れは、ターゲットとなる商品(この場合はカレー粉)をお客様からいただき、人の嗅覚・味覚・視覚を使って商品の香りや味を再現していき、平均で5回~8回ほど試作を繰り返すというもの。競合店の味や流行の商品など、依頼内容は業種やジャンル問わず広範囲にわたる